頸動脈エコー検査とは
- ●簡便で視覚的に動脈硬化の診断ができる検査です。
- ●動脈硬化を起こすと血管壁が厚くなったり硬くなったりします。
その様子が画像で簡単に確認できます。 - ●被曝も痛みもありませんので、年月を追って動脈硬化の
進み具合を知る事が簡単にでき、食生活の改善や運動療法、
投薬などによる予防が可能です。
- ●この検査では仰向けに寝た状態で枕を外し、
首の部分にゼリーを塗りプローブをあてて、検査をしていきます。 - ●左右合わせて10分程度で終了する簡単な検査です。
痛みもありませんし、リラックスして受けていただけます。
動脈硬化の有無を観察
- ●血管壁は3層あります。第1層と第2層を内中膜複合体(IMC)
と呼び、その厚さを計ります。 - ●IMCの厚さは通常1mm未満です。
1mmを超えると動脈硬化と考えられます。 - ●IMCは加齢と共に肥厚します。高血圧、脂質異常症、糖尿病、
肥満などはIMC肥厚を加速させる危険因子です。
つまり具合の観察
- ●頸動脈の血管腔を観察します。
総頸動脈の血管径は通常5~9mmです。 - ●動脈硬化があると、血管がつまったり、狭小化したりします。
エコーで観察し、治療方針などを検討します。
プラークの観察
- ●1mmを超える限局性の壁隆起をプラークと呼び、
プラークの破綻が脳梗塞などを引き起こす可能性があります。 - ●エコーではプラークの大きさ、形状、表面、内部の状態(硬さ)
などを観察し、治療方針などを検討します。