
患者さんへお知らせ
WHO(世界保健機関)は23日の会見で、わずか4日間のうちに感染者数が10万人増えて30万人を超えたことをうけ、新型コロナウイルスの「パンデミックが加速している」として、改めて危機感を示しました。
オリンピック開催は1年程度延期されることが決まりました。しかし、感染収束の見通しはまだ立たない厳しい現状です。ワクチンの治験がアメリカなど一部で開始され、アビガンやフサンによる治療が試みられていますが、現段階では治療法は確立されておらず、診断のための検査も一般の医療機関ではできません。
「日本では医療崩壊は起きない」と考えられています。医療崩壊を起こさないという理由は医師数や病床数、特に病床数に余裕があるからです。ただし、感染者数が爆発的に増えた時に医療崩壊が起きないという保証はないのも事実です。都知事が「首都のロックダウンもあり得る」と発言したように、決して「油断はできない」という事態であることには変わりがありません。
その意味では、しつこいようですが、手洗いの励行に加え、「密閉・密集・密室」における他人との濃厚接触を避けるという努力は今後も続ける必要があります。医療者と患者で一致団結し、この難局を何とか乗り切りたいものです。
感染を予防するために注意することは
具体的には、①石けんによる手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒などを行い、②外出の際にはマスクによる予防をおすすめします。できる限り、混雑した場所は避けてください。③屋内でお互いの距離が十分に確保できない状況で一定時間を過ごすときはご注意下さい。
患者さんへのお願い
発熱やせき・息切れ、強いだるさなどがあり、14 日以内に海外から帰国したか、または新型コロナウイルス感染症の患者さんと濃厚な接触があった方は、直接受診する前に、必ず事前に最寄りの保健所あるいは医療機関に電話で相談し、指示を受けていただくようにお願いします。
最寄りの保健所 越谷市保健所 電話:048-973-7530(平日) 電話:048-788-2714(夜間・土・祝日) 厚生労働省の電話相談窓口:0120-565653(フリーダイヤル)、埼玉県救急電話相談: #7119
新型コロナウイルスについてより詳しくお知りになりたい方は、厚生労働省HP のQ&Aをご覧ください。https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html
外出の際にはマスクによる予防をおすすめします。
せきエチケット(心得3か条) を守りましょう。花粉症にも有効です。1. 咳・くしゃみの症状があるときは、マスクをする。2. 咳・くしゃみをするときは、口と鼻をティッシュでおおう。3. 咳・くしゃみをするときは、周りの人から顔をそむける。
* マスクをしていても手で押さえなければ、マスクの周りから拡散してしまうので注意が必要です。